物質・生命一般
(物理と数学)

為ヶ井 強


概説

 この授業は、物理を勉強するにあたって必要な数学とのつながり、使い方などを 体得することが目的です。物理方面に進みたい方はぜひとってみることをお勧め します。その他でも力学が必修の方は、その予習や復習的効果が期待できます。 普通の力学の授業よりちょっと詳しめのことも出てきます。

 講義は工学部物理工学科の3人の教官で行われました。といっても永長 直人教授は はじめのイントロダクションを担当しただけでした。話は面白かったですが。

 次の担当は為ヶ井 強助教授でした。あるテーマがあって(座標変換とか、微分方程式 の解法とか)、そのテーマの適用例をいくつかやってみせる、という形式で講義は 進みました。それぞれのテーマのつながりはあまりないような気がします。個々の テーマで完結する感じで。あるいは、ある現象をとりあげて、それの解析に用いる 数学を解説、ということもあります。まあ一般的な進め方かもしれません。講義で やりきれなかった部分や補足をプリントでくばってくれて結構助かりました。

 前半が為ヶ井さんで、後半の担当は鹿野田 一司教授でした。為ヶ井さんとだいたい 進め方は同じで、為ヶ井さんの部分の復習からはじめて、解析力学の詳しいところ までいきました。普通の力学の授業ではここまでいかないのかもしれません。私に とってはいろいろ教えてもらえて楽しかったです。

受講ポイント

 物理好きな人は文句なく楽しんでもらえるでしょう。そうでない人は、力学の予習、 復習の感じで気軽に受けにきてもためになると思います。力学の授業でわからなかった ところがわかるようになるかもしれないし、またこの授業でやったことが力学の授業で 「ああ、そんなことやってたな」と思えるかもしれません。また試験は 持ち込み可なので、この授業だけでなく力学のノートも持ち込みましょう。 評価はおそらく出席と試験でつけたと思います。