中国語二列

楊 凱栄


概説

 楊老師(老師は中国語で年配の先生につける敬称)は上海出身の方で、現在東大の 言語情報科学専攻の助教授です。早稲田大の文学部助教授の楊 達さんも同じ苗字 なので少し注意。 中国語だけでなく、上海語も講義をしています。中国出身にしては親日の感じが します。日本語歴が私よりも長いだけあって日本語の理解も深いです。ひょっとすると 自国語よりも日本語歴のほうが長いのではないでしょうか。でも、ときどき早口に なると、次の文に移るときに最後の語尾が抜けたりします。例:

こういうとき中国人はそうは言わな、たとえば・・・

 教科書は、楊さんが執筆者の一人で、これを使って授業を進めます。最初は発音、 ピンインを習います。次に、本文(ある一つながりの会話)と、そのポイントを 一課とする形式の教科書に移ります。ポイントはたくさん例文があってつかみやすい のはよいのですが、単語もたくさん出てくるので試験のとき非常に大変でした。 今年はまた教科書が変わってそのへんが良くなっているかもしれません。

 授業の進め方としては、本文、ポイントの例文は楊さんが解説し、ポイントの作文は 生徒に当てるという感じです。当てるといっても、前に書いてあるように例文から 類推してその場で答えられるので、予習をしていくほどではありませんでした。授業中 よく閑話が入り、中国の習慣などの話をしてくれて面白かったです。

 成績は、まず出席をいつもとるので出席点はあるでしょう。中間と期末の点数配分は 3:7くらいということです。これは私のときなので今年はどうかわかりません。 試験はそれなりに勉強していかないと結構つらいと思います。

受講ポイント

 ポイントの作文は、前に習ったことを使うこともあるので、これに答えられるくらい は復習しておくとよいと思います。試験は、ともかくあらゆる手段を使ってテキストを 覚えましょう。優先順位はもちろん本文>ポイントです。