基礎実験IB

担当各教官


概説

 1年の冬学期、理系生はこの悪名高い「基礎実験」が始まります。その 理由を挙げると、

など、苦労するわりに見返りが少ないことが挙げられるようです。

 しかし、実験を楽しんでやり、やった内容もしっかり覚えているような 友達もいるので、見方を変えればなかなかいいものなのかもしれません。 先入観や周りの人の雰囲気に影響されなければ。私も中学や高校でやった 実験は楽しいものでしたし。

 基本的な流れは、

物理系実験予習→ 実験→試問→ 学期末に実験ノート提出
化学系実験次週までにレポートor報告書提出

 という感じです。生物系実験は私は一回だけでしたが、試問はなかった 気がします。レポートは当日だすことになっています。身体運動科学系 実験はやったことがないのでよくわかりません。一般的に理一よりも 理二のほうが実験は楽みたいですね。

 内容は、基本的には物質科学基礎、その他で習う物理、化学の実験を やります。特に化学は関係ある授業はとっておいたほうがいいかも しれません。総合科目では、化学平衡と反応、有機化学、無機化学などです。 まあ、有機・無機は3学期の物性科学(必修)と重なる部分がありますが。 物理はこういう物性に関する授業はなかったような…。やはり、講義で 習ったことを実験で実感できたとき、結構感動するものです。ただ、講義の 後に該当する実験ができるような幸せなときはまれですが。実験の順番は ばらばらになっているので。

受講ポイント

 まず、一番目にやるべきことは先輩の実験ノート、およびレポート (のコピー)を手に入れることです。これがあるかないかで(予習などを 含めた)実験にかかる時間がかなり違ってきます。ただ、もちろん 実験室に直接持ち込むと厳しい罰則が待っています。まあ実験くらい 自分でやらなきゃ、つまんないと思いますよ。

 実験は3〜4限に行いますが、物理系実験は早めに始めてもかまわない ことになっているので、できれば2限は空けておき、早めにご飯を食べて始めて しまいましょう。え、結局かかる時間は同じだから意味ないって?チッチッ、 甘いな。たとえかかる時間は同じだとしても、そのあと教官のcheck(いわゆる 試問)を受けないといけないのだ。これが時間のかかる教官の場合、 生徒が長ーい列を作って待たされるのである。しかし、早めに実験を 終わらせれば、待っている生徒はいないので、かかる時間は正味の自分たちの 試問の時間だけ。この差はかな〜り大きいのだ。

 ちなみに、物理系実験という単語がわからない人は基礎実験補遺を見ましょう。 補遺には、実験に関する規定が書いてあります。結構大切なことが書いてある ので、熟読するべし。化学系実験では教官の出席確認&実験の説明があるまで 始めてはいけないことになっています。でも、化学系は早く終わるものが 多い気がするので、まああせらなくても大丈夫かも。

 実験をスムーズに進める(→速く終わらせる)ためには、気合いの入った 予習が必要です。実験の内容を理解するのはもちろんのこと、実験ノートも 予習の時点で半分以上作っておくべき。実験データを書き込む表を作っておき、 先輩のノートがあったらそれから予想される結論などをメモしておき、式を 使ってデータから計算するなら変形しておき、グラフをかくなら外枠を作って おき、などなど、あとは実験してデータをとるだけにしておくのが理想。

 さて、問題の試問ですが、教官にもよりますがあまりびびらなくても大丈夫 です。質問に答えられなくても最後にはヒントをくれたり、自分で答えて しまったりしますし。これで減点をくらうことはほとんどないと思われます。 ただ、いい回答をすると出席簿に+αなどと書かれることもあります。 実験ノートの書き方など、注意されたことは次から気をつけましょう。 あと、やり直しと言われたらもうやり直すしかないので、自分で変なデータ だと思ったらその場でさっさとやり直したほうが精神衛生上いいかもしれません。
 試問が長いorきついといううわさの教官は、ジャージの鳥海、はげの長嶋、 おたく系の中島、木本、パパサラリーマン系の柴田、との(友達からの) 情報です。

 成績に大きく関わるのは実験の終わったあとです(ただし実験に出席 することは前提とする)。物理系実験は、期末に実験ノートを提出するだけ なので、試問さえ終われば終わったようなものですが、教官に実験ノートで 注意されたところは必ず直しておきましょう。化学系実験は、レポート又は 実験報告書を出さないといけません。最初はどの実験でレポートを出すかを 指定されていますが、その後はどの実験でレポートを出すか自分で決められる ので、課題ができるかどうかなどを見て決めたほうがいいでしょう。課題が たくさんあるほうが点数が高いとは思いますが。あと、考察をたくさん書くと 点数を稼げると思うので、考察はたくさん書きましょう。それと、ノートや レポートの体裁の規定はしっかり守りましょう。

 とまあ、いろいろ書いてきましたが、これは1コマあたり1単位の実習授業 なので、優3割制限はないと思われます。評価も冬学期は甘いので、誠実に こなしていけば優はきます。あまりびくびくしないで楽しんでください。