概説

　川又さんは東大の数学の教授です。１学期は講義紹介で書いたとおり、 なかなか高度な講義をなさっていたわけですが、今学期はどうしたことか、 非常ーにまともな講義になっていました。授業評価アンケートでみんなに ぼろくそ書かれたからだ、というもっぱらのうわさです。

　冬学期のはじめの講義のとき、さあまた始まるぞ、とみんな構えていた と思いますが、始まった数分後にはみんなが「あれ？」と思ったに違い ありません。今まで黒板に書きながら、説明しながら、飛ばしながら(^_^; という感じだったのに、今回は黒板に一通り書いたあと、それをあの スクリーンを下ろす棒を使って改めて丁寧に説明しているでは ありませんか。しかもきちんと具体例まで挙げている！どうした、天才川又！

　まあ、いつもいつも丁寧だったわけではありませんが、おかげで今学期は 授業中に理解できることも増え、説明に感動できることもありました。 本当、どうしちゃったんでしょうね。

受講ポイント

　このくらいの講義だったら出る価値は十分あります。まあ、出席は 例によってとらないので、独学がいい人は独学で。ただ、試験問題はやはり 川又さんでした（意味は推して知るべし）。