物質・生命一般
(物理と数学)

永長 直人


概説

 この講義は、夏学期でも同じ名前で開講しており、物理を勉強するにあたって 必要な数学とのつながり、使い方などを体得することが目的の講義です。 物理方面に進みたい方はぜひとってみることをお勧めします。内容は、 夏学期は力学についてでしたが、冬学期は振動・波動論と電磁気学です。 それぞれの講義を受けている人は、その予習や復習的効果が期待できます。

 講義は工学部物理工学科の2人の教官で行われました(永長 直人教授は今回 実際には講義をしていません)。テーマは「"場"の物理の入門」です。

 始めの担当は三尾 典克助教授でした。内容は波動方程式です。講義プリント を配り、それに沿って講義は進められました。講義で出てきた質問にはWebに 講義Q&Aとして解答を載せてくれていたのもなかなかよかったです。

 前半が三尾さんで、後半の担当は伊藤 耕三助教授でした。内容はベクトル 解析とその応用です。まあ主に電磁気学関係と思ってよいと思います。 進め方は、三尾さんと違い、講義プリントは配らず板書オンリーでした。 しかし講義自体はなかなかわかりやすく、板書の講義形式の良さを見直させて もらいました。

受講ポイント

 物理好きな人は文句なく楽しんでもらえるでしょう。そうでない人は、 振動波動論・電磁気学の予習、復習の感じで気軽に受けにきてもためになると 思います。また、本当の振動波動論や電磁気学の先生の講義がわかりにくい ような場合はかなりこの講義は救いになると思います。2度手間をくいたく ない人には向かないかもしれませんが。また試験は今回も持ち込み可でした。 しかし三尾さんは実は持ち込み不可のつもりで問題をつくったらしく、 ちょっとかわいそうでした。評価はおそらく出席と試験でつけたと思います。