数学IA

戸瀬 信之


概説

 戸瀬さんは慶応義塾大学・経済学部教授で、「〜ができない大学生」シリーズの 執筆者の1人です。ご自分のページ http://www.math.hc.keio.ac.jp/tose/でゆとりの教育反対運動などを展開して います。

 先学期に続き今学期も、授業は半端ではありませんでした。シラバスで予定 していた内容はもちろんのこと、複素積分までやり、2年の範囲がほぼ 終わってしまいました。3学期にある数理科学Iはこの講義を受け継ぐものと して位置づけられていますが、私は復習にいったようなものでした。 Aなので証明もそれなりに丁寧にやるため、ノートの量もすごいことになります。 しかも板書の速さも超特急。途中でついていけなくなった人もいるのではないで しょうか。演習問題も授業中にたくさん出ます。

 しかし、教授の性格もあってか、授業の雰囲気としてはスパルタ授業という感じでは ありませんでした。途中の区切れでゆとりの教育や文型人間に対する痛快な自説を 語るときには非常に笑えます。あと、戸瀬さんのエピソードといえば、彼は自分が 数式の展開がうまくいかないときに、必ずごまかそうとします。「ん?何か質問が あるんですか?」としゃべっている生徒を注意するふりをして時間をかせいだり してます。口癖は「ちょ、ちょ、ちょ、ちょっと今日は調子がわるいんですよ」。 調子がよかったことなんてない気がしますが。

受講ポイント

 ともかく板書が速いので気をつけましょう。1年の範囲ではないところなどは絶対に ノートはほしいと思います。あと字が小さいので、できるだけ前に座るようにしま しょう。もっと字を大きく書いてほしいと言っても、「前まだ席空いてますよー」と とりあってくれません。理解しながらノートをとるのは難しいかもしれませんが、 私は口で言った説明や変形のメモなどを細かく書いていたらあとでノートを見直すと 結構わかりました。まあ自分なりのノートのとり方をはやく身につけることですね。 今学期は戸瀬さんのページに講義ノートが置いてあるので、それをとって おくと楽です。これに書いてないものは結局自分でノートをとることに なりますが。

 試験勉強は過去問をやりましょう。戸瀬さんがくれなくてもWebに結構載って います。戸瀬さんのページにも演習問題が載っているので、ぜひやりましょう。 授業の理解がきつい、という時は演習担当の清野さんの解説がかなり 役立ちます。 今回は証明も半分くらいありましたが、1年間の講義(+過去問(^_^))の 理解を問う、取り掛かりやすい問題でした。結構生徒のことを考えて問題を 作っていると思います。

買った教科書・参考書役に立ったか
解析演習(杉浦ほか)

参考:逆評定
2000年度版2001年度版2002年度版
大仏