記号論理学試験問題
<注>90分 持ち込み可
 

1.次のうち、トートロジーはどれか判定せよ。

(a)¬(φ→¬φ)
(b)(¬φψ)↔(ψ→¬φ
(c)φ→((ψσ)→((φψ)→(φσ)))
(d)(φ→(ψ∧¬ψ))→¬φ
(e)(φψ)∨(ψφ


2.次を証明せよ。

(a)├()→¬(∧¬
(b)├ ¬(∧¬)→(
(c)├ ¬(¬
(d)¬(∧¬),
(e)∃x ¬ ├ ¬∀x 


3.次の日本語の文を(述語)論理記号で書き表しなさい。ただし、「…はカエルである」、「…は緑色である」、「…は…より大きい」をそれぞれR とせよ。

(a)いかなるカエルも緑色でない。
(b)最大のカエルが存在する。
(c)すべてのものはカエルであるか、カエルでないかのどちらかである。
(d)最小のカエルは存在しない。


4.付値関数を用いて、以下を示しなさい。
<注>適当な記号がないため、トートロジー(tautology)を┝で代用します。

    (a)Γ┝φ かつ Δ∪{φ}┝ψ ならば、Γ∪Δ┝ψ
    (b)Γ┝(φψ),Δ∪{φ}┝α かつ Σ∪{ψ}┝α なら ば、Γ∪Δ∪Σ┝α.


5.命題から命題への写像*(*:PROP→PROP)を次のように定義する。

φが命題記号ならば、φ*=¬φ
φψ*φ*ψ*
φψ*φ*ψ*
(¬φ*=¬φ*

(1)このとき、((p0∧¬p1)∨p2*の値(すなわち、*によって写された命題)がどのような形の命題になるかを示せ。
(2)φ*の真理値と¬φの真理値とが等しくなることを示せ。
(ヒント:帰納法を用いる。また、ド・モルガンの法則 ¬(φψ)↔(¬φ∧¬ψ) や ¬(φψ)↔(¬φ∨¬ψ) は自由に使ってよい。)