記号論理学I

金子 洋之


概説

 金子さんは専修大学の教授で、駒場には人文科学の非常勤講師として来ています。 この講義では、PならばQであり、かつQならばRであるとき、PならばRが成立 する、というような命題を証明するにあたり、はじめは真理表に基づく意味論的な 観点から、のちに自然演繹と呼ばれる推論規則の体系に基づく証明方法を学びます。 私にとっては非常に興味深く、試験勉強も楽しかったのを覚えています。

 講義は金子さんの配る講義プリントに沿って進められます。この講義プリントは 私の評定のポイントにあった「書いてあることを 述べ、述べるべきことを書く」ということに大方あてはまる良質のものでした。 当たり前のことにも思えますが、実際きちんとできている人は少ないものです。

 この講義プリントもあってか、説明もなかなかわかりやすいものでした。生徒が 説明をわかっていなそうなときは、その雰囲気を感じ取ってもう1度繰り返したり わかりやすく説明し直したりしてくれました。ほとんどの場合授業中に理解できます。

受講ポイント

 この講義は木曜1限なので、1年の人はともすると英語一列の予習の時間になって しまいがちです。予習は前日までに終わらせておきましょう。せっかく授業中に 理解できるのにあとあとの試験のときまで勉強をのばすことはありません。出席は とりませんでした。評価は期末試験だけでつけます。

 試験対策としては講義プリントにある問題をこなしておけばある程度は大丈夫です。 優を狙いたい人はほかに教科書などを探してたくさん問題を解いておくとよいかも しれません。ほとんどが標準的な問題で、1題だけ難しめの問題が出ます。 持ち込みはなんでも可でした。

参考:逆評定
2001年度版2002年度版