物質・生命一般
(量子計測化学序論)

北森 武彦


概説

 北森さんは工学系研究科応用化学専攻長の方で、応用化学科のパンフにもはじめの あいさつで出てきます。本拠地が本郷なので、本郷での講義のあと駒場に来なければ ならず、いつも謝りながら遅れて教室に入ってきてました。

 授業の内容は、簡単に言ってしまえば冬学期にある「構造化学」という講義の先取り を、いくらか簡単にかみくだきながら、やってしまおうというものです。構造化学 では、世に言うシュレーディンガー方程式が出てきて、それを用いてs軌道、p軌道 などを導くわけですが、シュレーディンガー方程式を用いずに結果だけでも 知っておき、エネルギー準位や遷移の決まりごとなどを理解してしまおう、というのが ねらいです。

 実際の講義は前評判にたがわず面白く、わかりやすいものでした。この講義は私の 夏学期にとったなかで最も評定のポイントにかなった ものでした。受講人数が膨大になってしまうのも無理ないと思いました。北森さん 自身はそもそも少人数向けにこの講義を開いたそうですが。冬学期に受けた構造化学 の理解にも非常に役に立ちました。北森さんに感謝したのは私以外にも大勢いるはず です。

受講のポイント

 こんなわかりやすい授業を休むなんてもったいない。絶対出ましょう。ほとんど その場で理解できるはずです。課されたレポートもきちんとこなしていれば だんだん身についてきます。ともかく北森さんについていきましょう。あと、今年は 期末試験はなく、レポートでした。この問題は毎年同じですので、先にWebなどで 手に入れておくのもいいでしょう。最後の授業まで出ていればわかる問題ばかりです。 評価は出席、レポート(4〜5回)でつけられます。

参考:逆評定
2001年度版2002年度版
大仏大仏