物理学A(力学)

古関 隆章


概説

 古関さんは東大の電子情報学専攻の助教授だそうで、電気屋の自分が力学を教える ようにしたのは何かねらいがあってのことなのだろうか、と自分でも不思議がって ました。力学を駒場で教えるのは今回が初めてみたいです。ちなみに名前は 「たかふみ」とよむそうですが、よめませんね。

 講義は、教えるのは初めてと言いながらもなかなかよく考えて準備してきている と思えるような内容で良かったです。押さえるべきところは(今思うと)きちんと 押さえてあり、レポートも適切なものが適度な回数で出ていて (評価のポイントの一つです)、理解するのにも それほど苦労はしないでしょう。難を言えば黒板の字が汚いことでしょうか・・・。 あと、彼は英語をちょくちょく添えて書いてくれます。例:線形定係数常微分方程式の 一般的解法 general solution of linear time invariant homogeneous ordinary differential equation

受講ポイント

 古関さんが推奨した教科書「ファインマン物理学(力学)」は、テスト前に一気に 読めるようなものではなく、自分でじっくり学びたい人向けの本なので、一夜漬け派の 人は買わなくてもよいでしょう。古関さんの出すレポート+演習書の問題ピックアップ で十分だと思います。試験は、高校の物理の範囲でできるところは誰でもできるので、 微分方程式や慣性モーメントなどのところもしっかりやっておきましょう。 試験問題には英語で書いた問題も出ますが、それほど難しくはありませんでした。 あと、レポートを全部出した人には20点分のゲタがあると言っていたので、きちんと 出したほうがいいでしょう。持ち込みは量制限つきで可でした。

買った教科書・参考書役に立ったか
ファインマン物理学☆☆
演習 力学(今井ほか)☆☆☆